素晴らしき日本の景色たち

主に日本全国の山や景勝地、観光スポットを紹介します

奇岩怪石の山!妙義神社及び妙義山を訪れてみた!

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昨年の5月初旬、初夏の日差しに産声を上げる新緑たちに癒されながら妙義山を登り、登山後は妙義神社を参拝しました。

妙義神社の場所

 

最寄りのインターは松井田妙義ICです。

駐車場は妙義神社前の道の駅に駐車との事。

妙義山とは?

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妙義山は赤城山、榛名山と並ぶ上毛三山の一つとされ、また、奇岩怪岩が連なる圧倒的な存在感は日本三奇勝の一つに数えられています。

妙義山は元々波己曾山(はこそ)と呼ばれており、「はこそ」とは「いわこそ」という優れた岩山の意味が込められ、山全体が磐座として信仰されていました。

また、神社名も波己曾社として鎮座されていました。では、なぜ妙義と言う名に変化したのかというと、明々巍々たる山容から明巍と名付け、後に妙義に変化されましたが、残念ながら明確な記録は残っておらず、これ以外にも様々な説が存在しています。

妙義神社参拝

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立派な総門!
もとは神仏習合時代における白雲山高顕院石塔寺の仁王門だったそうで、扁額に「高顕院」と書かれているので、唯一の名残ですね!

門の左右には仁王像が立っています。

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総門を越えると銅鳥居が見えてきます。

背後には白雲山が聳えています。

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社殿へ続く165段の石段!

男坂とも呼ばれるこの石段はNHK大河ドラマ「義経」で撮影された場所です!

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登りきると美しい随身門がお出迎え!

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随身門からの風景
遠くに見えるのは恐らく赤城!!

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随身門をくぐると…

日光東照宮を思わせる壮麗な社殿!

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扁額が輝いています!

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社殿向かって右の北門にはかつてこの神社の本来の御神体である影向岩(ようごいわ)が鎮座しています。
元々この場所に旧本社である波己曾社が建てられていました。

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今も残されている自然崇拝の跡です!

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旧本社である波己曾社!

元々この場所には本地仏が祀られている本地堂が建てられていました。

明治の神仏分離令の影響を受けず当時のまま現存されていましたが、昭和47年に本地堂を移築する事となり、その跡地に波己曾社が建てられたそうです。

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元々本社であった波己曾社は江戸時代の大造営の際に北門に移動され、更に昭和時代には本地堂跡に移動されましたが、取り壊しに会う事もなく神仏習合時代の貴重な文化財です。

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中の様子

金箔が輝いています!

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青銅製灯籠
鳥居の前には立派な灯籠が建っています。糸繭商人、諸商人、養蚕家の人々の寄進により建てられたそうです。これは富岡市重要文化財に指定されています。

妙義神社の奥の院

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妙義神社には神仏習合時代からの奥の院が存在します。

奥の院は登山口から本格的な登山道(鎖も有り)を30~40分くらい登った所に位置します。なので、決して軽装では行かないように!

本格的な登山の服装で訪れましょう。

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これが奥の院です。圧倒的な存在感に暫し言葉を失います。

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遺跡のような構造になっています。

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中には数体の石仏が残され、まさに行を行う場所にふさわしいと感じる事が出来ます。

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かつてこの山容から磐座信仰として波己曾明神を信仰されていましたが、神仏習合の影響により波己曾明神から妙義大権現へ移り変わり、この場所に江戸時代までは大日如来が祀られていたそうです。

妙義山の信仰は白雲山、金洞山、金鶏山の三つですが、波己曾社やそのご神体である影向岩は白雲山にあり、山岳信仰の行場である奥の院もこの白雲山にあることから、妙義信仰の中心は白雲山であることがわかります。

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天井を見上げてみました。

迫り来る巨岩が何とも言えません…

妙義山岩壁の”大”の意味

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妙義山を眺めると何やら岩壁に“大”の文字が掲げられている事に気づくと思います。

写真中央の少し上に小さく"大"の文字が見えると思いますが…

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先ほどの説明の通り、かつて奥の院には波己曽明神の本地仏として大日如来が祀られていました。

この大の字は、この山を信仰していた人々が奥の院の大日如来を遥拝する目印として"大"の文字をこの場所に掲げたそうです。

また、この大の字は中山道からも良く見え、旅人たちの目印にもなったそうです。

妙義山周辺のおすすめスポット

道の駅みょうぎ

妙義神社の目の前にあり、登山者はここに車を停車させます。

土産の他、地元農産物の直売が豊富で、食事のメニューも充実しています。

また、道の駅のすぐ近くには妙義山が一望できる日帰り温泉もございます。

道の駅みょうぎHP↓

みょうぎ物産センター | 妙義山の観光と地元農林産物の販売「道の駅」

下仁田温泉清流荘

妙義山から国道196号を下ると下仁田町に到着します。

下仁田でゆっくりできるおすすめ温泉は下仁田温泉清流荘です。

宿泊及び日帰り温泉も可能なので是非、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

www.narisuba.com

 

最後に

境内は広く、訪れた時期がちょうど新緑の季節だったのでとても清々しく、社殿は日光東照宮を思わせるような立派な造りでした。

古代の自然崇拝から時代と共に信仰の形態は変化したものの、妙義山が成す奇岩怪岩の奇景を見上げそこに神を感じ祈りを捧げ、多くの人たちを魅了し続けていた事に変わりはないと、登山及び妙義神社を参拝しながら感じる事が出来ます。

妙義山は日本三大奇景の一つであり、奇岩怪石からなるその姿は見る人を驚かすほどのインパクトを持っています。

難易度の高い妙義山ですが、麓の石門巡りや妙義神社は気軽に散策出来るので、ぜひ妙義山の不思議な奇岩怪石を感じ取ってみてはいかがでしょうか。