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【鷹取山】横須賀の妙義山!低山ながら本格的な登山を体験できる鷹取山を紹介します!

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神奈川県横須賀市の住宅地にある、海抜139mのロッククライミングの練習場として有名な鷹取山に登りました。

鷹取山は神奈川県横須賀市と逗子市の境に聳える小さな山で、山頂には垂直に切り立った巨大な凝灰岩が連なり、その形が群馬県の妙義山に似ている事から湘南妙義とも呼ばれています。

また、鷹取山は標高139mで登山というよりハイキングの山ですが、

途中には規模は小さいながら沢登りや急登、鎖場や岩場など登山を行うにあたり押えておくべきポイントが詰まった山でもあり、これから本格的に登山を始めようと思う方には非常におすすめの山です。

登山ルートはいくつかありますが、今回は神武寺駅から追浜駅方面へ向かうルートを紹介したいと思います。

鷹取山の場所、アクセス

 

JR横須賀線東逗子駅もしくは京浜急行神武寺駅から登るコースがあります。

神武寺駅~登山口

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今回はポピュラーな神武寺駅から追浜駅へ抜けるコースを紹介します。

京浜急行神武寺駅からスタートします。

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駅前の信号を左に曲がり、道路沿いをしばらく歩きます。

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逗子中学校の入り口を右に曲がります。

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登山口前にちょっとした珍スポット!

登山口手前の老人ホームの前には今年流行った芸人の人形が飾られています。

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昨年はやはりこの方が人気だったみたいですね。

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それにしてもwith Bの扱いがヒドイ…

ちなみに何年か前はふなっしーでした!

登山口~神武寺

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芸人の人形はさておき、いよいよ登山開始です。

といってもハイキングレベルですが。

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開始直後に川沿いを登りますが、川と言ってもわずかに流れているだけです。

実際の沢登りはでこぼこで濡れた岩や石のような滑りやすい箇所を登ります。

ここは意外に滑りやすいので、注意しながら登りましょう。

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プチ沢登りを終えると神武寺の入り口に到着します。

神武寺について詳しくは、神武寺ホームページ

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立派な楼門

山岳信仰の面影を感じます。

神武寺は聖武天皇の命により、行基がこの地に十一面観音と釈迦と薬師如来を祀った事から始まったお寺です。

鎌倉時代には幕府の崇敬が篤く、北条政子の安産祈願の際に神馬を奉納されたそうです。

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薬師堂

現在は本堂として機能しているそうです。

御開帳は三十三年に一度とされていますが、毎年十二月十三日にすす払いがある為、毎年ご本尊拝観出来るそうです。

この日は注目ですね。

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薬師堂の下には旧本堂があります。

今は客殿として機能しているそうですが、こちらの方が立派ですね。

神武寺~鷹取山山頂

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神武寺から再び登山道が現れます。

ここからは急登が続くので、しっかりと靴底全体を使い、一歩ずつ小刻みに体重を移動しながら登りましょう。

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途中、スリリングなポイントへ!

と言ってもここは正規のルートではないので、近寄らないように。

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先まで行って覗いてみました!

低山とはいえなかなかのスリリングです。

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巨大な岩場もございますが、ここは難なく進めます。

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いよいよ鎖場!

しかし、ここは滑落するような鎖場ではないのでご安心を。

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鎖場は鎖だけを握るのではなく、三点確保が基本です。

鎖はあくまで補助の役割なので、決して腕力だけで登らないように。

(山によっては腕力に頼らざるを得ない鎖場も有りますが…)

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本格的な鎖場を登る前の練習に最適です。

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とても低山と思えない立派な岩壁を抜けると…

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山頂の広場に到着します。

鷹取山はロッククライミングの練習場で有名なため、多くの方が練習しています。

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明治から昭和にかけての石材採石によりこのような奇峰を作り出しました。

人工的に作り出されたとはいえ、見事な光景です!

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展望台からは鷹取山の奇峰を一望出来ます。

その先には横須賀港が見えます。

そして更に奥には東京湾唯一の自然島の猿島があります。

www.narisuba.com

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空気が澄んでいた為か、アクアラインも見えました!

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八景島方面

鷹取山の展望台は海が綺麗に見渡せるのが魅力的です。

また、夜には横須賀、横浜の夜景が綺麗な事でも知られています。

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西の方は相模湾も見えるのです!

鷹取山山頂~追浜駅方面

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さて、帰りは追浜駅方面へ向かう事にします。

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追浜駅へ向かう途中には大きな磨崖仏があります。

磨崖仏は石仏の一種で、巨岩や岩壁に直接掘られた石仏のことを指します。

アジアの仏教圏から中国、日本へ伝わり、日本の磨崖仏のほとんどは九州に集中しているそうです。

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磨崖仏は平安時代から始まったとされていますが、鷹取山の磨崖仏は昭和35年から約1年かけて製作されました。

像高は8m、像横は4.5mもある大きな磨崖仏です!

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途中、まるで遺跡のような石材採石跡を間近に見ることが出来ます。

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見上げると、そこは何とも不思議な空間でした!

ある意味ミステリースポットです。

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ここを通ると…

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なんと!あっという間に下界です。

鷹取山は住宅街と密接のお山であることが分かると思います。

まとめ

鷹取山は139mの低山ではありますが、ロッククライマーや史跡見学者、お子様から大人の登山者まで幅広い方々に楽しんで頂けると思います。

また、気軽に楽しめるハイキングコースには無い、鎖場や岩場などを体験出来るので、本格的な登山服、登山靴で予行演習するのに適した山でもあります。

ぜひ、住宅街の中にありながら歴史や自然を感じる事の出来る鷹取山に足を運んでみてはいかがでしょうか?